確か、ココまでで 「 (この日の) 昼から封鎖が緩和される。但しラパヌイが一緒に居る車両のみ通行可」 ってな情報を手に入れて、集まったガイドの内で盛り上がったんだよな。
ヨカッタ、マリオさんが居ってくれる。期待しつつユックリと観光。
正午まで未だ時間がある。森林局のガーデンなら時間が潰せるだろってんで向かう。
けれども肝心の
ラパヌイ原種保護育成ブースは鍵が掛かっとって進入不可…
仕方がないんでフツーなガーデンと海沿いを散歩。
牛の群れも散歩中。村に居る限りは、問題があるとは露とも思えん程ノンビリなんだけどなぁ…
どうあれ、ある程度の見学はできた。
そろそろ12時だ。マリオさんと合流、村脱出にチャレンジ。
勇んで車を走らせるも、北へ向かう中央道は未だに解除されとらず。
マリオさんが再三に亘って交渉を試みるも埒が明かず。 「別のバリケードで話してみよう」
なんか聞いた話と違うけれども、封鎖側で伝達統制が乱れとるのかも知れんよね。
若しかしたら別のバリケードは解けとるかも、と、南の海岸道へ。
村を離れて暫く、ヴァイフまでは通常通りに進める。
ココにもモアイさんがあるから、取り敢えず下車しましょ。
ハンガテエ遺跡に入ってみると、それまでなかったラパヌイフラッグ。
ウーム、イザコザにに巻き込まれたら嫌だけど、もう入っちまったからなぁ…
悩んでも仕方ないからそのまんま見学。
結果問題なし。
後で聞いたら丁度こん時、ワシんとこのボスの奥さんが見張り役だったらしい。
「バリケードの前だから、観光客が悪さしないか遠くから監視してたのよ」
そういうのは、事前に教えて欲しかったなぁ…
ヴァイフを過ぎて暫く進むとやっぱり通せんぼ。
バリケードの連中曰く、 「本部から未だ (封鎖緩和の) 連絡がない」
未だって事は、待てば通れるかも知れんって事だよね?
まぁ擦った揉んだで険悪になるのも嫌だし、そろそろいい頃合いだしってんで、バリケード前で昼飯をとりましょか、と。
遠方にモアイ工場ラノララクを見遣りつつ腹拵え。見えるんだけどねぇ…
暫く経ってもバリケードは解かれない。
見張りは 「俺等の一存じゃ無理」 の一点張り。
けれども嫌な感じじゃなく、彼等の飯をイライラする観光客へ振舞ったり。
「あなた達に危害を加えるつもりはない。現状のシステムへの抵抗なんだ」
確かに、遺跡管理のお役所仕事的なシステムにゃワシも少なからず疑問を抱いとる。
ただ、ワシ等が迷惑を被っとるのも事実なんだよな。もっと穏やかな手段はなかったモンか…?
そのうち空模様も怪しくなってくる。
待つ事数時間。ちょっとどうしようもなさそうだ。
ってんで、折り返してアクセス可能な遺跡へ。
南海岸を西進してハンガポウクラ。
更に西へ向かって、紅いモアイさんを訪ねたり。
その後バリケード突破へ再度挑戦するも、見事に返り討ちに遭っちまう…
「俺達も申し訳ないとは思ってるんだ。辛いんだよ」
ワシも辛いぞ。痛み分けって事でチョロッと通してくれんかねぇ? 「ダメ」 …
そんなに落ち込むなってな体で、また相伴に預かる。
ウム、アンタ達に悪気はないってのは解った。でもよ、もう腹は減っとらんのだな…
結局、現地人のマリオさんを以ってしても村外へ出られず。
「申し訳なかった…」 いや、責めたりはせんよ。一所懸命だったのを見とったし。
それでもマリオさんは秘策を思い付いたようで、 「明日も一緒に出ような」 と。
ココでお別れ。いろいろありがとさん。
村へ戻って暫く土産物を物色して、この日の観光はお仕舞い。
翌日のマリオさんの秘策ってのに賭けてみましょ。